イチモジフユナミシャク#50
Operophtera rectipostmediana Inoue, 1942
シャクガ科 ナミシャク亜科 フユナミシャク族
♀
山梨県富士河口湖町 2021.12.1 体長約9mm
低地〜ブナ帯に広く生息するフユナミシャク。
近縁のナミスジフユナミシャクの♀と形態と模様が似るが、
本種の翅と前胸背は薄青緑色で、黒い帯模様は分断することも多い。
薄青色は徐々に褪色し白くなる。黒化型も出る。
狭山丘陵ではクリスマス前後が成虫出現のピークとなる。
同種と異なり、本種は北海道には分布していない。
林縁の柵上を歩いていた。
分布:本州、九州、
中国、ロシア南東部
成虫出現月:12〜1
幼虫食餌植物:ハルニレ、ケヤキ、リンゴ、ソメイヨシノ
♂
http://photozou.jp/photo/show/1433095/267129816
交尾ペア
http://photozou.jp/photo/show/1433095/231829745
幼虫
http://photozou.jp/photo/show/1433095/255342478
ナミスジフユナミシャク♀
http://photozou.jp/photo/show/1433095/269056844
G0646-50
アルバム: 蛾・シャクガ科5・フユシャクの仲間
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コメント (3)
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このくらい翅があると蛾だと分かり易いですね。
2021年12月4日 23:03 s.s.jyobitaki (7)
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s.s.jyobitakiさん
♀が翅を退化させているフユシャクの仲間には、翅が全くない種と、小さいながら残している種がいますが、それは「フユシャク化」した時代が早かったか比較的遅かったかの差ではないかと言われています。これから先、これらの翅を残している種もやがて完全無翅になっていくのかもしれませんね。
フユシャクの仲間の成虫は、季節柄枯葉や枯草の色を模した地味な色の種が多いですが、その中でこれは例外的に鮮やかな色をしていて、どうやらサクラなどの幹に生える地衣類の色を模しているようです。一方春になってから孵化する幼虫たちは緑色を中心に様々な色をしており、やはり季節の色を反映しているのでしょうね。2021年12月5日 16:53 monroe (30)
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ありがとうございます。
環境に合わせ常に進化しているのですね。
夜は出かけにくいのでこれらのフユシャクを私は見ることはかなわないと思いますが、見つけられた時の嬉しさが伝わってきます。
春から秋にかけて、我が家へ来る蛾を撮る時もワクワクします^^2021年12月7日 21:48 s.s.jyobitaki (7)
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